HOME / リプロダクションセンター / 不妊治療について / 原因となる疾患 / 乏精子症・無精子症
   d  d  d

Suwa Reproduction Center

不妊治療について  ー 原因となる疾患

乏精子症・無精子症

ご主人が原因となる不妊症です。最近は以前に比べて頻度が高くなっています。
一つには、不妊症が一般的に認知されてきていることに関係していると思われます。今までは女性の病気と考えられていた不妊症の検査に、男性も参加するようになってきました。
一方で、最近明らかになってきた問題が、一つの原因になっていると思われます。レイチェル・カールソンの名著「沈黙の春」や、シーア・コルボーンの「奪われし未来」に詳しく述べられている、いわゆる環境ホルモンの問題です。




治療方法

まず薬による治療方法があります。しかし、漢方薬からはじまって循環改善剤、ビタミン剤など、精子の数を増やすといわれているいろいろな薬がありますが、どれもはっきりと有効性があるとはいえません。唯一、科学的な検証に耐えて有効性があると考えられているのは、ビタミンEだけです。

精子の形成刺激は下垂体ホルモンのFSHによってなされるため、FSHのレベルをあげる方法も考えられます。これには、女性と同じようにクロミッドを使用する方法と、HMG療法があります。しかし保険の適応がありませんので、すべて私費扱いになります。また、飛躍的な改善は起きないので、最近私はこの治療を積極的には行なっていません。
乏精子症の程度にもよりますが、人工授精が次に選択すべき治療方法になります。その次が体外受精、さらに顕微授精が選択されます。

運動率にもよるので一概にはいえませんが、精子の数が1,000万/mlを切っていれば人工授精でも妊娠は難しく、100万/mlを切っていれば体外受精でも妊娠は難しいと考えられます。

無精子症の患者さんの場合には、以前はAIDといって全く赤の他人の精子を子宮の中に入れるという方法がなされていました。しかし現在では、精巣上体や睾丸から直接に精子を採取して、顕微授精するという方法を用いることができます。ご主人にとっても、自分自身の子供を持つことが可能となりました。無精子症の方は、診察と血液検査をさせていただければ、精子を採取することができるか否か判定できます。